J1神戸・DF永戸 移籍後初戦も持ち味の精密な左足で追加点演出 攻撃的サイドバックとして存在感放つ チームは6位浮上
「明治安田J1、神戸2-1名古屋」(15日、ノエビアスタジアム神戸)
J1神戸はFW宮代大聖(25)の得点などで2-1で名古屋に勝利。勝ち点を33とし、6位に浮上した。柏は日本代表FW細谷真大(23)らのゴールで東京Vに3-0で快勝し、同37に伸ばして2位となった。新潟は最下位の横浜Mに1-0で競り勝って勝ち点19とし、得失点差で横浜FCをかわして18位に上がった。横浜Mは連勝が2で止まり、同14のまま。福岡は岡山に1-0で勝ち、10試合ぶりに白星を挙げた。清水-G大阪は0-0で引き分けた。
神戸のリーグ3連覇へ強力なピースが加わった。横浜Mから完全移籍してきたDF永戸がプロフェッショナルの働きをみせた。加入後1週間もたっておらず、神戸ではまだ本格的な実戦練習ができていない。それでも、チームのケガ人事情の影響でスタメンに抜てき。後半41分の交代まで見せ場を存分に作った。
1点を先制した直後の前半追加タイム47分。右CKのキッカーを務めると、持ち味の精密な左足でFW宮代にクロスを送り、追加点を演出。「少しラッキーもあった」と謙虚に振り返るが、その後もロングスローやセットプレーで存在感を放ち、攻撃的サイドバックとして得点の気配を漂わせていた。
リーグ最下位に低迷する古巣からの移籍に、葛藤もあった。ただ、「ピッチに立った以上は神戸のためにプレーすると決めていた」と私情は試合に持ち込まない。
シーズンの半分を消化した19試合目で10勝6敗3分けは、連覇した昨季と完全に一致。吉田監督は「自分たちは勝ち続けて最後に頂点に立てるように」と、し烈な後半戦を戦い抜く覚悟を込めた。